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読んで書く 歎異抄 一日一文練習帖[前編]

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あらすじ

 今から約700年ほど前の宗教書である『歎異抄』が、現代の人々に読み続けられ、今も人気があるのはなぜでしょうか。
 親鸞が生きた時代は、戦乱の世の中で、病気や飢餓、大地震などの厄災が多い時代でした。
 そのような時代の中で生きる人々は、少しでも安心して生きる道を求めていました。そうした中で説かれた親鸞の教えは、「念仏さえ唱えていれば、誰でも極楽浄土で往生して悟りをひらくことができる」という「他力」によるものでした。

 ここ数年、世間では「自分軸で生きよう」という生き方の提案が多くなりました。自分軸とは、「自分はこうありたいという考えのもと行動すること」です。
 その考え方自体は素晴らしいことですが、世の中には自分の力や思いだけではどうにもならないこともあります。
 「他力」とは、これまで「人まかせ」「運まかせ」といった、やや無責任なことだと思われがちでしたが、これは自分の力ではどうにもならない、力の足りない自分から離れて、もっと大きなものにまかせている、という心の在り方です。
 ある意味、客観的な見方によって、自分ではない別の大きな力にまかせるようにすると、心の重荷がとれる思いがします。
 『歎異抄』で伝えている他力の教えは、決して投げやりで他人まかせではなく、自分の力ではどうにもならない状況で、しなやかに生きる心のあり方を説いています。
 現代の人たちを惹きつける『歎異抄』を読む意味は、まさにそこにあると思うのです。

 本書は原文の前半の全文と、その訳、そして『歎異抄』の内容をより理解して生かすためのアドバイスをつけています。
 さらには、実際に自分で、声に出して読むこと(音読)、書き写すこと(なぞり書き)などで、言葉が身と心に沁み込んでいきます。ぜひ『歎異抄』の教えが、みなさんの生活に役立つことを願っています。

著者紹介

齋藤 孝(さいとう・たかし)
1960年、静岡市生まれ。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。専門は、教育学、身体論、コミュニケーション論。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。2001年に出した『声に出して読みたい日本語』(草思社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。シリーズ260万部のベストセラーになり、日本語ブームをつくった。他にも、ベストセラー著書が多数あり、著書累計出版部数は1000万部を超える。

シリーズ名 ---
発行年月 2024年5月
本体価格 ¥1,400
サイズ・版型 B5判(182×257)
ページ数 160ページ
内カラーページ数 ---
ISBNコード 9784426129910
ジャンル ビジネス > ビジネス・経営・自己啓発
映像化・
メディアミックス実績
なし
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