佼成出版社 お気に入り
『遺教経』解説
あらすじ
本書は、『遺教経(ゆいきょうぎょう)』(1巻。大乗経典とみられ、鳩摩羅什による漢訳のみ伝わり、サンスクリット本・チベット本は未発見)の現代語訳と解説からなるものです(巻末に原漢文を掲載)。正式な経名は、『仏垂般涅槃略説教誡経』といいます。
この『遺教経』は大乗涅槃経系経典に分類され、「お釈迦様が入滅に臨んで語った最後の教え」という場面設定で叙述されています。その「最後の教え」の特徴は、パーリ語の経典でも説かれる「八大人覚(はちだいにんがく)」(仏教者が体得すべき8つのこと――少欲・知足・寂静・正念・正定・精進・正慧・不戯論)を丁寧に説くところにあります。この「八大人覚」は、「八正道」よりも具体的・実践的であり、仏教者にとっての道しるべとなるものです。
お釈迦様の時代も現代も、わたしたち人間にとって、この娑婆世界を生きていく中には、つらいことや苦しいことを避けることはできません。それでも、八大人覚を少しずつでも実践していくことで、生きていくことができると『遺教経』は教えています。
その八大人覚を、わたしたちはどのように実践していけば良いのか――。かつて社会人の経験もあり、現在は禅寺の住職を務め、仏教学の研究者でもある著者が、時に自らの体験を繙きながら丁寧に解説します。
著者紹介
群馬県水上町出身。曹洞宗の尼僧。早稲田大学教育学部卒業。埼玉県淨空院住職浅田大泉老師の下で得度。神奈川県最乗寺第十八世余語翠巖老師に嗣法。師の遷化後、駒澤大学に入学、大学院人文科学研究科仏教学専攻博士後期課程単位取得満期退学の後、曹洞宗総合研究センター宗学研究部門研究員となる。現在、埼玉県吉祥院住職。永平寺東京別院長谷寺非常勤講師。曹洞宗尼僧団第十九代団長。
著書に、『訓註 曹洞宗禅語録全書――中世篇 第八巻 器之為璠禅師語録外集』(河合泰弘氏との共編著、四季社、二〇〇六年)、『雲と風と月と――尼僧の供養記』(中央公論事業出版、二〇〇九年)、『中国禅僧祖師伝』(曹洞宗宗務庁、二〇一一年)、『『修証義』解説――道元禅師に学ぶ人間の道』(佼成出版社、二〇一六年)、「道元禅師の御真詠を守って」『道元禅師研究における諸問題――近代の宗学論争を中心として』(角田泰隆監修、春秋社、二〇一七年)等がある。
| シリーズ名 | --- |
|---|---|
| 発行年月 | 2026年9月 |
| 本体価格 | ¥1,700 |
| サイズ・版型 | 四六判(127×188) |
| ページ数 | 212ページ |
| 内カラーページ数 | --- |
| ISBNコード | 9784333029631 |
| ジャンル | 人文・教養・教育 > 文化・宗教 |
| 映像化・ メディアミックス実績 |
なし |




