あらすじ

逃げて、逃げて、逃げて。私は“彼”に出会う。

樺島信濃（かばしましなの）は、逃げていた。誰から？　包丁を持った女から。なぜ？　愛人であることがバレたから。逃げて、逃げて、逃げて。今はスポーツジムのアルバイト。けれど、給料では生活費すら賄えず、貢がれたブランド品を売って、なんとか暮らす二十六歳の日々。これではダメだ。わかっている。でも。そんなある日、弟が元恋人とやってきて……。愛とは。家族とは。切なさ極まる長篇小説。

著者紹介

雑誌『このライトノベルがすごい!』で行われている「作品（シリーズ）部門ランキング」において、2007年度は6位、2008年度は4位、2009年度には2位にランクイン。
また、2007年にはライトノベルアワードでラブコメ部門賞を受賞。
SFから学園青春ものまで、作品は多彩だが、濃密な人間関係から生まれる痛みさえ感じるドラマをしっかりと描き切る。
作品
・「とらドラ！」（アニメ化、コミック化作品）
・「ゴールデンタイム」（アニメ化、コミック化作品）
・「知らない映画のサントラを聴く」、「砕け散るところを見せてあげる」（実写映画化）「あしたはひとりにしてくれ」など