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えんの松原
あらすじ
時は平安中期。次代の帝となる年若い東宮・憲平は夜な夜な現れる怨霊に怯えていました。ひょんなことから彼と知りあう少年・音羽は、故あって女童になりすまし宮中で下働きをしています。憲平に崇る怨霊はいったい何者なのか、死に至る運命から彼を救うことはできるのか? 二人の少年の命を賭けた冒険に、気骨ある老女官や怪僧・阿闍梨、美少女・夏君といった面々がからんで、息もつかせぬ物語が栄華の都のまん中を舞台に展開します。
ぐいぐい読めるストーリーの中に、「私が私であること/もう一人の私」、「男と女」、「人の世の不条理」、「絶望を克服する勇気」といった、多感な世代の心の奥底にずーんと響く骨太なテーマが盛られ、読みごたえ抜群!『鬼の橋』に続く平安朝ファンタジー第二弾は、前作を上回る厚みと味わいで読者を魅了するでしょう。挿絵は前作と同じく太田大八。物語の勘どころを押さえた、細心かつダイナミックな筆致で、作品の興趣をいっそう盛り上げます。
※サイズ:210 × 158 mm
著者紹介
伊藤遊(いとうゆう)1959年生まれ。京都市出身。立命館大学文学部史学科卒。著作に『鬼の橋』(産経児童出版文化賞推薦)、『えんの松原』(日本児童文学者協会新人賞、産経児童出版文化賞)『ユウキ』(日本児童文学者協会賞、以上福音館書店刊)、『つくも神』『きつね、きつね、きつねがとおる』(第17回日本絵本賞)『狛犬の佐助 迷子の巻』(第62回小学館児童出版文化賞、以上ポプラ社刊)がある。札幌市在住。
太田大八(おおただいはち)1918年、大阪府生まれ。幼児期をウラジオストク、少年時代を長崎県で過ごす。多摩帝国美術学校図案科卒。小学館絵画賞、国際アンデルセン大賞次席、絵本にっぽん賞、赤い鳥さし絵賞、講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞などを受賞。絵本の仕事に『だいちゃんとうみ』『馬ぬすびと』『やまなしもぎ』(以上福音館書店刊)、『かさ』(文研出版刊)、『絵本玉虫厨子の物語』『ながさきくんち』『絵本西遊記』(以上童心社刊)など多数。東京都在住。
シリーズ名 | 福音館創作童話 |
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発行年月 | 2001年5月 |
本体価格 | ¥1,500 |
サイズ・版型 | その他 |
ページ数 | 408ページ |
内カラーページ数 | --- |
ISBNコード | 978-4-8340-1758-8 |
ジャンル | 児童書 > その他 |
映像化・ メディアミックス実績 |
なし |