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ドエクル探検隊
あらすじ
時代は1930年代。小学校を卒業したばかりの竜二とさゆりは風おじさんの家へ招かれる。動物の言葉がわかるおじさんの家には、神代に祖先をもつ個性豊かな動物たちが一緒に暮らしていた。ある日、この一家のもとにアンデス山脈にいるズグロキンメフクロウから手紙が届く。危機を知らせる差し迫った内容に、さっそく探検隊が結成され、一行は南米ペルーへと向かう。それは太古に巨大哺乳類が絶滅した謎に迫る、大冒険の始まりだった――。
ちなみに探検隊の名の「ドエクル」は、南アメリカに約1万1000年前頃までいた巨大哺乳類・ドエディクルスからとられています。
二部に分かれた本編には実在の動物から謎の類人猿、絶滅哺乳類までが次から次へと登場し、みな動物本来の特徴と個性を十二分に発揮しながら縦横無尽に活躍します。
著者は児童文学作家として「草山万兎」のペンネームをもつ、霊長類学者の河合雅雄さん。学問の世界で、またナチュラリストとして大きな仕事を成し遂げてこられた河合氏が、「いつか書きたい」と願い長年温めてきた物語が、ここに結実しました。 そして、漫画家の松本大洋さんが、80点以上に及ぶ挿絵で、このイマジネーションあふれるドエクルワールドをさらに唯一無二の豊かな世界に創り上げてくれました。
※サイズ:203 × 158 mm
著者紹介
草山万兎(くさやま・まと)本名・河合雅雄。1924年、兵庫県に生まれる。京都大学理学部動物学科卒業。霊長類学者、ナチュラリスト。兵庫県立人と自然の博物館名誉館長、兵庫県立森林動物研究センター名誉所長。専門は生態学、人類学。長年サルからヒトへの進化の問題を研究してきた。朝日賞、NHK放送文化賞、紫綬褒章、日本学士院エジンバラ公賞などを受賞。主な著書に『少年動物誌』(福音館書店)、『子どもと自然』(岩波書店)、『人間の由来』(毎日出版文化賞)「たまたまうっかり動物園」シリーズ〈全三巻〉「河合雅雄著作集」〈全十三巻〉(以上小学館)、『小さな博物誌』(筑摩書房/産経児童出版文化賞)、「河合雅雄の動物記」シリーズ〈全八巻〉(フレーベル館)など多数ある。
松本大洋(まつもと・たいよう)
1967年、東京に生まれる。漫画家。1988年に『Straight』(講談社「コミックモーニング」)で連載デビュー。以後数々の話題作を発表し、デビュー30周年の2018年に「松本大洋本」(漫画家本vol.4/小学館)が刊行される。主な作品に『鉄コン筋クリート』『ピンポン』『竹光侍』(原作・永福一成/第15回手塚治虫文化賞)『Sunny』(第61回小学館漫画賞、第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞)『ルーヴルの猫』(以上小学館)など。また絵本の絵を手がけた作品に『かないくん』(谷川俊太郎作/東京糸井重里事務所)、『「いる」じゃん』(くどうなおこ作/スイッチ・パブリッシング)などがある。
シリーズ名 | 福音館創作童話 |
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発行年月 | 2018年6月 |
本体価格 | ¥3,500 |
サイズ・版型 | その他 |
ページ数 | 736ページ |
内カラーページ数 | --- |
ISBNコード | 978-4-8340-8405-4 |
ジャンル | 児童書 > その他 |
映像化・ メディアミックス実績 |
なし |