株式会社東京創元社 お気に入り
妖怪の子預かります
あらすじ
弥助は12歳、訳あって他人とは口をきくことができないが、弥助を溺愛する養い親千弥と共におんぼろ長屋で暮らしている。貧乏ながらも平和な毎日を過ごしていたのだが、ある夜いきなり恐ろしげな烏天狗にさらわれ、妖怪奉行所の裁きの場に連れていかれる。以前悪夢をみた弥助が鬱憤晴らしに割った石が、実は子預かり妖怪うぶめの住まいで、住まいを失ったうぶめがショックのあまり行方をくらましてしまったせいで、妖怪たちは子どもを預ける先がなくなり困っているのだという。弥助は石がうぶめの住まいだとは知らなかったのだと必死で訴えたがとりあってもらえず、「罰として、あらたな住まいがみつかり、うぶめが戻るまで、うぬが妖怪の子預かり屋になれ」と裁きを下される。それからというもの、夜になると次々と家にやってくる子妖に振り回される日々が始まった。小梅そっくりの緑の小さないたずら妖怪梅吉や、妖怪奉行の甥っ子で泣き虫の妖怪津弓らを預かり、巻き起こる騒動を解決するうちに、弥助は少しずつ妖怪たちと話せるようになり心を開いてゆく。だが……そんな弥助の前に……。ちょっぴり怖くて、でも心温まるお江戸妖怪ファンタジイ。
著者紹介
2006年に「水妖の森」でジュニア冒険小説大賞を受賞しデビュー。主な作品に2022年第4回子どもの本総選挙で1位に輝き、NHKでアニメ化もされた(現在放映中)、〈ふしぎ駄菓子屋銭天堂〉シリーズ、〈妖怪の子預かります〉シリーズとその続編〈妖怪の子、育てます〉シリーズ(文庫版、児童書版があり)、〈ナルマーン年代記〉3部作、〈十年屋〉シリーズ、〈秘密に満ちた魔石館〉シリーズ、〈鬼遊び〉シリーズ、『送り人の娘』、『火鍛冶の娘』、『魂を追う者たち』、『鳥籠の家』、『銀獣の集い』などがある。今、子どもから大人まで大人気の著者。
シリーズ名 | 妖怪の子預かります |
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発行年月 | 2020年6月 |
本体価格 | ¥900 |
サイズ・版型 | 四六判(127×188) |
ページ数 | 191ページ |
内カラーページ数 | --- |
ISBNコード | 978-4-488-02821-3 |
ジャンル | 児童書/絵本 |
映像化・ メディアミックス実績 |
あり (コミック(マグコミ)) |