株式会社 集英社 お気に入り
ミシンと金魚
永井 みみ
あらすじ
認知症を患うカケイは、「みっちゃん」たちから介護を受けて暮らしてきた。ある時、病院の帰りに「今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」と、みっちゃんの一人から尋ねられ、カケイは来し方を語り始める。
父から殴られ続け、カケイを産んですぐに死んだ母。お女郎だった継母からは毎日毎日薪で殴られた。兄の勧めで所帯を持つも、息子の健一郎が生まれてすぐに亭主は蒸発。カケイと健一郎、亭主の連れ子だったみのるは置き去りに。やがて、生活のために必死にミシンを踏み続けるカケイの腹が、だんだん膨らみだす。
そして、ある夜明け。カケイは便所で女の赤ん坊を産み落とす。その子、みっちゃんと過ごす日々は、しあわせそのものだった。それなのに――。
暴力と愛情、幸福と絶望、諦念と悔悟……絡まりあう記憶の中から語られる、凄絶な「女の一生」。
著者紹介
1965年神奈川生まれ。ケアマネージャーとして働きながら執筆した本作で第45回すばる文学賞を受賞。
シリーズ名 | --- |
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発行年月 | 2022年2月 |
本体価格 | ¥1,400 |
サイズ・版型 | 四六判(127×188) |
ページ数 | 144ページ |
内カラーページ数 | --- |
ISBNコード | 9784087717860 |
ジャンル | 文芸・文庫 > 日本文学 |
映像化・ メディアミックス実績 |
なし |