あらすじ

仕事を失った青年の願いを叶えるべく、彼を訪ねてきた猫。
かつて飼っていた猫に会えるという噂のある、ちょっと不思議なホテル。
猫飼い放題の町で出会った彼と彼女の恋。猫が集まる縁結びの神社で起きた、恋と友情にまつわる出来事。
死後に猫となり、妻に飼われることになった男――。
人気作家が描く、どこかにあるかもしれない猫と誰かの日々。
全五編を収録。

著者紹介

谷　瑞恵:三重県出身。コバルト文庫『伯爵と妖精』シリーズ、集英社文庫『思い出のとき修理します』シリーズ、『異人館画廊』シリーズ他、著書多数。
椹野　道流:兵庫県在住。元監察医。「最後の晩ごはんシリーズ」（KADOKAWA）、集英社オレンジ文庫に「時をかける眼鏡シリーズ」、「ハケン飯友シリーズ」など著作多数。
真堂　樹:東京都出身。デビュー作の中華風ファンタジー『四龍島』シリーズで人気を博す。近著に『お坊さんとお茶を』シリーズ、『双牙』（ともに集英社）など。
梨沙:1月13日生まれ。2004年にWebサイト「小部屋の小窓」を開設。同サイトで連載していた『華鬼』が書籍化されデビュー。オレンジ文庫に『鍵屋甘味処改』シリーズ、『鍵屋の隣の和菓子屋さん』シリーズなど。
一穂　ミチ:小説ディアプラス2007年ナツ号『雪よ林檎の香のごとく』でデビュー。近著に『さよなら一顆』（新書館）、オレンジ文庫『きょうの日はさようなら』などがある。