あらすじ

七実には秘密がありました。それは公園で出会ったおばあさんと、密かに俳句を作っていること。そんなある日、七実のクラスに、市の俳句大会で大賞を受賞した人がいることが発表されます。ですが、そこから思いもよらぬ“盗作問題”が巻き起こり――。少ない言葉に思いをこめる俳句の魅力や、句会を通じて人と心を通わせる楽しさを描いた、俳句入門にもぴったりの物語です。

著者紹介

秋田県生まれ。デビュー作『しゅるしゅるぱん』(福音館書店)で児童文芸新人賞、『オオカミのお札（一）～（三）』(くもん出版)で日本児童文芸家協会賞受賞。他に『どこどこ山はどこにある』（フレーベル館）、『ぼくたちのだんご山会議』（汐文社）、『木があつまれば、なんになる？』（あかね書房）、俳号・北柳あぶみとして、句集『だだすこ』(童子吟社)など。日本児童文学者協会、日本児童文芸家協会会員。「季節風」「童子」同人。/大阪府生まれ。書籍の装画や日常のコミックエッセイ、おいしい食べ物のイラストで活躍中。作品に『真夜中ごはん』『つまみぐい弁当』(共に宙出版)、児童書や絵本の挿絵に「11歳のバースデー」シリーズ(くもん出版)、『くいしんぼうのこぶたのグーグー』(教育画劇)、『ぼくらの一歩30人31脚』(アリス館)、『大坂オナラ草紙』(講談社)、『セイギのミカタ』（フレーベル館）などがある。