世界思想社 お気に入り
女性ホームレスとして生きる〔増補新装版〕
あらすじ
路上にとどまる女性たちの「意志」とは何か?
女性ホームレスの生活史から、女性が貧困に陥る過程を浮き彫りにし、福祉制度や研究が前提にしてきた人間像を問い直す。著者による付録「貧困女性はどこにいるのか」と岸政彦氏による解説「出会わされてしまう、ということ」を収録した増補新装版。
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たくましいでもかわいそうでもなくただ、人びとの行為には、生活には、そして人生には「理由がある」のだ。
いま現在人びとがおこなっていることの理由を、人びと自身の言葉を通じて描く。
丸山里美が目指して、そして見事に成功した本が、本書である。
この本を読むと、ただもう、人びとはそこで生きているのだな、という深い感動をおぼえる。
丸山の著作に登場する人びとには「顔」がある。
私はこの本を何度も何度も読んだが、エイコさんやタマコさんと、まるで知り合いのような気がしている。
(中略)丸山里美の本によって、私たちは、エイコさんやタマコさんと「出会わされてしまう」。
丸山のエスノグラフィには、そのような力がある。
――岸 政彦「解説 出会わされてしまう、ということ」より
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著者紹介
1976 年生まれ。京都大学文学研究科博士課程単位取得認定退学。 博士(文学)。専攻は社会学。現在,京都大学大学院文学研究科准教授。 著書に、Living on the Streets in Japan: Homeless Women Break their Silence(Trans Pacific Press、2019年)、『貧困問題の新地平――〈もやい〉の相談活動の軌跡』(編著、旬報社、2018年)、『質的社会調査の方法――他者の合理性の理解社会学』(共著、有斐閣、2016年)などがある。
シリーズ名 | --- |
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発行年月 | 2021年9月 |
本体価格 | ¥2,700 |
サイズ・版型 | 四六判(127×188) |
ページ数 | 336ページ |
内カラーページ数 | --- |
ISBNコード | 9784790717591 |
ジャンル | 人文・教養・教育 > ノンフィクション・ドキュメンタリー |
映像化・ メディアミックス実績 |
なし |