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増補 八月十五日の神話 終戦記念日のメディア学

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佐藤 卓己

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あらすじ

「戦没者を追悼し平和を祈念する日」制定が閣議決定されたのは、敗戦から37年が過ぎた1982年4月13日である。ポツダム宣言を受諾した8月14日でも、降伏文書に調印した9月2日でもなく、なぜ「忠良なる爾臣民」に向けた玉音放送の8月15日が終戦記念日なのか。この集合的記憶は御聖断による国体護持を重視する保守派にも、8.15革命(丸山眞男)を信じたい進歩派にも心地よい「記憶の55年体制」の上に構築された。その編成プロセスを新聞の「玉音写真」、ラジオのお盆中継、学校教科書の終戦記述から徹底検証したメディア史研究の金字塔。世界のVJデイ(9月2日)と向き合い、戦争と平和を論じるため、新たな3編を増補。

著者紹介

1960年生れ。1989年、京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。東京大学新聞研究所助手、国際日本文化研究センター助教授を経て、現在は京都大学大学院教育学研究科准教授。著書として『「キング」の時代』(岩波書店、サントリー学芸賞)、『言論統制』(中公新書、吉田茂賞)のほか、『増補 大衆宣伝の神話』(ちくま学芸文庫)、『メディア社会』(岩波新書)、『輿論と世論』(新潮選書)、『テレビ的教養』(NTT出版)、『物語 岩波書店百年史2』(岩波書店)など多数ある。

シリーズ名 ちくま学芸文庫
発行年月 2014年12月
本体価格 ¥1,300
サイズ・版型 文庫(105×148)
ページ数 368ページ
内カラーページ数 ---
ISBNコード 9784480096548
ジャンル 人文・教養・教育 > 歴史・地理
映像化・
メディアミックス実績
なし
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