あらすじ

できる人と思われたい、部下の面倒を見る余裕がない、何のために働くのかわからない―。禅を知れば、仕事や人生の悩み事がすっと消えます。世界を駆け回る庭園デザイナーでもある住職が読者の相談事に答えます。

禅には、どう生きたらいいか、どういうふうに生きることが自分を極めていけるのかを追求する、ある意味哲学の要素が含まれています。ところが哲学は学問として真理を証明しようとするのに対し、禅は身体で実践することによって真理を証明しようとします。すなわちそれは行であり、行を修めることが修行です。本書は仕事や人生のさまざまな悩み事に、著者が答える形を取っています。これが「学問」と「修行」の違いです。
禅は、世の中の真理、大宇宙の真理、すなわち時代が変わろうと生活様式が変わろうと絶対に変わらないものを、身体で体得しようとする行為です。
「なにものにもとらわれない」、「今を生きる」このような禅の思考で考えると、仕事も考え方もラクになる。生きることそのものがラクになる。この禅の考え方をどのように現代社会で実践していけばよいかを、本書では自らの経験も含め紹介します。

著者紹介

枡野 俊明（ますの しゅんみょう、1953年2月28日 - ）は、日本の僧侶、庭園デザイナー（作庭家）。曹洞宗徳雄山建功寺住職、曹洞宗参禅道場主管。日本造園設計代表、多摩美術大学名誉教授、Beijing DeTao Masters Academy（北京徳稲教育機構）大師。神奈川県横浜市生まれ。