あらすじ

ちいさな　ちいさな　大家族の　ていねいな　おしょうがつ

もうすぐお正月がやってきます。どこの家でもお正月の準備に大忙し。
「ごしごし、きゅっきゅっきゅ、きれいに　しましょ、もうすぐおしょうがつがやってくる」
おやおや？　床下から小さな歌声が聞こえますよ。

そう、床下にはお父さんと、お母さんと、トマトちゃん、キャラメルちゃん、よぞらくん、そらくん、チューリップちゃん、くろちゃん、ミルクティーちゃん、ももちゃん、ぶどうちゃん、このはちゃん、ゆきちゃん、わかばちゃん、すみれちゃん、みかんちゃん、ひまわりちゃん、レモンちゃん、チョコちゃん、いちごちゃんの１８匹兄弟の、ねずみの大家族が暮らしているのです。
こんな２０ぴきの、大晦日から元日まで、大掃除、もちつき、飾り付け、お雑煮、凧揚げ、カルタ遊びなどなどのお正月の暮らしをやさしくやさしく描いた絵本です。

伸びやかでやわらかいタッチが、シンプルでさらりとしているのに、まるで２０ぴきをやさしく包んでいるようで、作者のやさしさも感じます。心がふんわり温かくなる1冊です。

著者紹介

東京生まれ。絵本に『すずめくんどこでごはんたべるの?』(福音館書店)、『ぼくはカメレオン』(グランまま社)、『しろちゃんとはりちゃん』シリーズ(ひかりのくに)などがある。
BIB第21回ブラティスラバ世界絵本原画展入選(『ぼくうまれるよ』アリス館)。『5ひきのすてきなねずみひっこしだいさくせん』(ほるぷ出版)で第16回日本絵本賞受賞。