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豊久の女 上
小俣 麦穂
あらすじ
「見っけたじ! あれが、俺の義仲様だ!」
豊臣秀吉が没して後、石田三成と徳川家康の対立が深まっていた慶長五年(西暦1600年)初夏。信州木曾の馬遣い一族の娘・緋馬里が伏見の町で出会ったのは、西国の猛将島津豊久だった。源氏木曾義仲と巴御前に憧れる緋馬里は、自ら育て上げた名馬を土産に士官を願う。島津本宗家当主龍伯の娘亀寿に気に入られたこともあり、馬子として上方の島津屋敷で働くことを許される。張り切る緋馬里であったが、大きく動きだした世情に巻き込まれていく。
徳川家康の専横を許すまじと、ついに石田三成が挙兵。薩摩本国の助力を得られず寡兵のまま上方で孤立する島津惟新(義弘)は苦悩の末、三成の西軍に味方する決断を下す。豊久は敬愛する伯父惟新に与力する決意を固めていた。
豊久の正室、姉妹、家督の行く末を握る『島津の姫』亀寿、そして緋馬里。豊久を慕う女達が辿る、関ケ原合戦とその後の運命を描く歴史小説上巻。
著者紹介
長野県生まれ、クリエイター(小説、エッセイ、作詞作曲、イラスト等)。
『さっ太の黒い子馬』で第56回講談社児童文学新人賞佳作に入賞、出版される。同作は松本市市民芸術奨励賞、2016年度JRA賞馬事文化賞を各受賞。商業出版二作目となる『ピアノをきかせて』(講談社)で第52回日本児童文学者協会新人賞。
作家を志すきっかけとなった同人作品に加筆修正し、改稿版として本作を再出版した。
シリーズ名 | --- |
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発行年月 | 2020年11月 |
本体価格 | --- |
サイズ・版型 | 四六判(127×188) |
ページ数 | 352ページ |
内カラーページ数 | --- |
ISBNコード | 9784907425265 |
ジャンル | 文芸・文庫 > 歴史・時代小説 |
映像化・ メディアミックス実績 |
なし |