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豊久の女 下
小俣 麦穂
あらすじ
ついに石田三成と徳川家康が干戈を交える時が来た。
決戦の地は美濃、関ケ原。緋馬里は豊久の馬口持ちとして戦陣にいた。二番備えとなった島津勢は戦の成り行きを見守るが、相次ぐ諸将の離反に味方は総崩れとなる。
西軍の首謀者たる石田三成や宇喜多秀家らも敗走し、周囲全てが敵軍となった中、島津の生き残りをかけた戦を前に豊久が怒号する。
「伯父御を薩摩にお帰しすっが、島津ん戦と心得よ!」
島津惟新を薩摩へ帰すべく、敵中突破を敢行する島津勢。関ケ原の東端・烏頭坂で、豊久ら佐土原衆は殿となって踏みとどまった。
雨に紛れて落ちるよう命じられた緋馬里は、源氏木曾義仲にまつわる不思議な縁に導かれ、亀寿らと再会を果たすが……。
関ケ原合戦の後の佐土原島津家の命運、そして女達の「想いの糸」が織りなした果てにあるものとは。
豊久を慕う女達が辿る、関ケ原合戦とその後の運命を描く歴史小説下巻。
著者紹介
長野県生まれ、クリエイター(小説、エッセイ、作詞作曲、イラスト等)。
『さっ太の黒い子馬』で第56回講談社児童文学新人賞佳作に入賞、出版される。同作は松本市市民芸術奨励賞、2016年度JRA賞馬事文化賞を各受賞。商業出版二作目となる『ピアノをきかせて』(講談社)で第52回日本児童文学者協会新人賞。
作家を志すきっかけとなった同人作品に加筆修正し、改稿版として本作を再出版した。
シリーズ名 | --- |
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発行年月 | 2020年11月 |
本体価格 | --- |
サイズ・版型 | 四六判(127×188) |
ページ数 | 336ページ |
内カラーページ数 | --- |
ISBNコード | 9784907425272 |
ジャンル | 文芸・文庫 > 歴史・時代小説 |
映像化・ メディアミックス実績 |
なし |