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仕事をつくる 私の履歴書【改訂新版】
あらすじ
学歴も社会的基盤もない。仕事は自分でつくらなければならない。気力、集中力、目的意識、強い思いが、自らに課したハードルを越えさせる――
フランス、イタリア、ドイツ、アメリカなど欧米、そして中国、韓国、台湾などアジアでのビッグプロジェクトも注目を集める世界的な建築家が「明日を担う子どもたちが夢を見いだしてほしい」と、自ら建築費を負担して日本全国に図書館「本の森」をオープンさせている。80歳を迎え、ますます精力的に仕事をし続けるANDOを突き動かす、そのエネルギーの源泉はどこにあるのか。
本書には、出世作「住吉の長屋」から2021年オープンのパリの現代美術館「ブルス・ドゥ・コメルス」までの代表作品がカラー写真で一同に並ぶ豪華なミニ写真集を挟み、目で見るANDOの軌跡にも読者は打ちのめされるだろう。
プロボクサーとして闘った高校時代から、先鋭的な芸術家との切磋琢磨、国内外の名建築を身体で吸収した建築行脚を経て、大学進学を諦めざるを得ない環境のなか独学で1級建築士となる。住宅から始まった建築家の道は、誰も見たことのなかった、誰にもまねできない建築によって、日本を飛び出し世界につながっていく。「仕事をしながら建築を学んできた。私の歩んできた道は、模範というには程遠い。が、この一風変わった歩みが、若い人を少しでも勇気づける材料になれば幸いだ」
本書は2011年の東日本大震災のさなかに日経新聞に連載していた「私の履歴書」が元になっている。震災からの復興に日本の未来がかかっていると、縮む日本人を叱咤する異色の半生記だったが、それから10年。コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻、温暖化、と日本を越え地球をめぐる危機的状況はエスカレートしている。自身もこの10年の間にガンとの闘病で5つの臓器を摘出した。それでも今を全力で生きる姿は、日本人に生きる目標を取り戻させ、子どもたちには自立を促す強いメッセージに富んでいる。
著者紹介
建築家。1941年、大阪生まれ。独学で建築を学び、69年、安藤忠雄建築研究所を設立。米国イエール大、コロンビア大、ハーバード大の客員教授を務め、97年、東京大学教授(2003年名誉教授)。ブリッカー賞をはじめ国内外で数多くの受賞歴があり、10年、文化勲章受章。21年、仏政府からレジオン・ドヌール勲章コマンドゥールを日本人建築家では初めて贈られた。
| シリーズ名 | --- |
|---|---|
| 発行年月 | 2022年8月 |
| 本体価格 | ¥1,950 |
| サイズ・版型 | 四六判(127×188) |
| ページ数 | 272ページ |
| 内カラーページ数 | --- |
| ISBNコード | 9784296114634 |
| ジャンル | 人文・教養・教育 > エッセイ |
| 映像化・ メディアミックス実績 |
なし |




