株式会社講談社 お気に入り
おいしいごはんが食べられますように
高瀬隼子
あらすじ
「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。
職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。
<読みどころ>
日本の一般的な企業を舞台にしているフェミニズム小説。語り手は男性中堅社員と後輩の女性社員。この二人とかかわりをもつ女性社員が作品の中心にいます。
この小説では「食べること」を軸に登場人物の性格が特徴づけられるが、どの登場人物も悪化し続ける労働環境のなかで旧来の封建的価値観と資本主義的な価値観の合わさった疎外のなかで苦しむ姿が描かれる。
著者紹介
1988年生まれ。村田沙耶香(1979-)に深く影響を受けた新進気鋭の小説家で、日本では「ポスト村田沙耶香」の有力な若手と見なされる。村田と同じく現代社会が(主に)女性に与える抑圧を描きながらも、突飛な想像力を展開する傾向のある村田に比べて、リアリズムの志向をもつ高瀬は、日本社会のグロテスクなあり方をより鮮明に描き出す。
シリーズ名 | --- |
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発行年月 | 2022年3月 |
本体価格 | ¥1,400 |
サイズ・版型 | 四六判(127×188) |
ページ数 | 160ページ |
内カラーページ数 | --- |
ISBNコード | 9978-4-06-527409-5 |
ジャンル | 人文・教養・教育 > 人文・教養・教育全般 |
映像化・ メディアミックス実績 |
なし |