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大戦略の思想家たち

石津 朋之

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あらすじ

 ウクライナ危機によって安全保障が身近なものになった世界。安全保障を理解する上で、その枠組みといえる大戦略(グランドストラテジー)の理解が不可欠だ。大戦略とは戦場の勝ち負けを超え、国家の命運を左右するもっとも次元が高い戦略。地政学から外交、核抑止戦略まで国際政治を理解する上で欠かせないフレームワークだ。
 本書が取り上げる大戦略の思想家は以下の6名。多くの著作が翻訳されている。
①ハルフォード・マッキンダー イギリスの地理学者で「地政学の父」と呼ばれる
②マイケル・ハワード イギリスの歴史家で今日の戦争学・戦略学を主導
③バーナード・ブロディ アメリカの国際政治学者で、各時代の抑止の概念を確立
④ヘンリー・キッシンジャー アメリカの歴史家で対中外交やソ連とのデタント(緊張緩和)の実務家としても活躍
⑤エドワード・ルトワック アメリカの国際学者で多くの著作で知られる
⑥マーチン・フォン・クレフェルト イスラエルの歴史家で、クラウゼヴィッツの『戦争論』に真っ向から挑戦

著者紹介

戦争歴史家。防衛省防衛研究所戦史研究センター主任研究官。前戦史研究センター長。防衛庁防衛研究所(当時)入所後、ロンドン大学キングス・カレッジ戦争研究学部名誉客員研究員、英国王立統合軍防衛安保問題研究所(RUSI)客員研究員、シンガポール国立大学客員教授を歴任。放送大学非常勤講師、早稲田大学オープンカレッジ講師。著書に『ランド・パワー原論』(共編著、日本経済新聞出版)、『戦争とロジスティクス』(同)、『リデルハート──戦略家の生涯とリベラルな戦争観』(中公文庫、2020)、『戦争学原論』(筑摩書房、2013)、『大戦略の思想家たち』(日経ビジネス人文庫、2023)、『総力戦としての第二次世界大戦』(中央公論新社、2020)、『シリーズ 戦争学入門』(監修、創元社、2019~)など、訳書にガット『文明と戦争』(共訳)、クレフェルト『補給戦(増補新版)』(監訳)、『戦争の変遷』(監訳)、『戦争文化論』(監訳)、『新時代「戦争論」』(監訳)などがある。ほかにConflicting Currents : Japan and the United States in the Pacific( Santa Barbara,CA: Praeger, 2009)、Routledge Handbook of Air Power( London: Routledge,2018)などがある。

シリーズ名 ---
発行年月 2023年2月
本体価格 ¥1,100
サイズ・版型 文庫(105×148)
ページ数 336ページ
内カラーページ数 ---
ISBNコード 9784296115723
ジャンル 文芸・文庫 > その他
映像化・
メディアミックス実績
なし
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