ネコノス お気に入り
ねこラジオ
あらすじ
シリーズ百字劇場は、たった百字で完結する短い小説、マイクロノベルを集めた小説集。英語版が出版されている『かめくん』(Kurodahan Press, 2016)で日本SF大賞を受賞した北野勇作は長編小説で知られるが、近年ライフワークとして「ほぼ百字小説」を毎日Twitterで発表している。本作『ねこラジオ』には、おもに猫が登場する作品が200篇収録されている。作家自身は猫を飼ってはいないが、日常生活で出会う猫たちの生態にヒントを得て生まれた物語は、現実世界と異世界の両方を自由に行き来する。それらはときに詩や俳句、著者の日記のようでもあり、さらに「重ねられた複数のエピソードが総体として大きな物語を想起させる」(解説より)
短い小説ならではの読みやすさで、日本語学習者用の対訳版にも最適。
「膝の上にもぴったりの、サイズと重みの猫ラジオ。ごろごろ鳴るのを聞きながら、いちばんいい音出すところ、撫でて見つけてチューニング。猫なのにチューニングとはこれいかに。ふたつ並べるとステレオで鳴るらしい。」
表題作「ねこラジオ」本文70ページより。
装画 和田ラヂヲ、解説 とり・みき
著者紹介
1962年、兵庫県生まれ。1992年、デビュー作『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、『天動説』で第1回桂雀三郎新作落語〈やぐら杯〉最優秀賞を受賞。2001年には『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞。『どーなつ』『北野勇作どうぶつ図鑑』『どろんころんど』『きつねのつき』『カメリ』『レイコちゃんと蒲鉾工場』ほか著書多数。
ライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は4000を超える。
シリーズ名 | シリーズ百字劇場 |
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発行年月 | 2023年5月 |
本体価格 | ¥1,100 |
サイズ・版型 | 文庫(105×148) |
ページ数 | 208ページ |
内カラーページ数 | --- |
ISBNコード | 9784910710105 |
ジャンル | 文芸・文庫 > SF |
映像化・ メディアミックス実績 |
なし |