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世界文学をケアで読み解く
小川 公代
あらすじ
現代人が失いつつある〈ケアの倫理〉は、世界の文学に読みとれる。
『ケアの倫理とエンパワメント』で政治、社会、医療、介護の分野からも
注目される英米文学者の〈ケアの倫理〉にかんする画期的な問いかけ。
自立を迫る新自由主義的風潮のもと、ケア思想をたどり、韓国、欧米、日本などの文学作品とつなげて読み込む。
〇目次
今こそ〈ケアの倫理〉について考える――序論にかえて
第一章 現代人が失いつつあるものとしての〈ケア〉
第二章 弱者の視点から見る――暴力と共生の物語
第三章 SF的想像力が生み出すサバイバルの物語
第四章「有害な男らしさ(トキシック・マスキュリニティ)」に抗する文学を読む
第五章 死者(ビラヴド)の魂に思いを馳せる――想像力のいつくしみ
口をつぐむこと、弱くあることについて――あとがきにかえて
著者紹介
1972年和歌山県生まれ。18世紀医学史・英文学研究者で上智大学外国語学部教授。ケンブリッジ大学政治社会学部卒業。グラスゴー大学博士課程修了。専門は、ロマン主義文学、および医学史。近刊に『ケアする惑星』(講談社)、『ケアの倫理とエンパワメント』(講談社)、『別冊100分de名著 パンデミックを超えて』(共著、NHK出版)など。
シリーズ名 | --- |
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発行年月 | 2023年8月 |
本体価格 | ¥1,870 |
サイズ・版型 | 四六判(127×188) |
ページ数 | 240ページ |
内カラーページ数 | --- |
ISBNコード | 9784022519290 |
ジャンル | 文芸・文庫 > その他 |
映像化・ メディアミックス実績 |
なし |