筑摩書房 お気に入り
飛行士と東京の雨の森
西崎憲
あらすじ
洒脱な掌編からSFまで、東京を舞台に、異邦人のような視点と乾いた文体で描かれた、死と孤独と再生をめぐる七つの短編小説。
死んだ娘が好きだったものを素材にCDを制作するよう父親から依頼された音楽家は、手がかりを求めて彷徨う…「理想的な月の写真」
母を亡くしたウェールズの少女は、亡き父の故郷である東京を目指す…「飛行士と東京の雨の森」
都市に向かう男と郊外に向かう女、三年後に出会って結婚し十一年後に離婚する二人がいま、交錯する…「都市と郊外」
父と母を亡くし大けがを負ったテツオは、淋しい場所を探してカメラを片手に移動する…「淋しい場所」
繰り返し思いだされる、暗闇の中からぶら下がる白い紐の秘密とは…「紐」
一度は逃げだした音楽の世界に、ふとしたきっかっけで再び惹かれていくギタリスト…「ソフトロック熱」
裕福な屋敷で何不自由なく暮らす芙巳子は、夏のはじめのある日、奴隷を買うことを思いたった…「奴隷」
著者紹介
1955年生れ。作家、ミュージシャン、英米文学の翻訳家、歌人としても活躍。002年『世界の果ての庭』で第14回日本ファンタジーノーベル賞を受賞。著書に『蕃東国年代記』『ゆみに町ガイドブック』、訳書に『ヴァージニア・ウルフ短篇集』『ヘミングウェイ短篇集』ほか。出版社「惑星と口笛ブックス」主宰。文学ムック『たべるのがおそい』(書肆侃侃房)編集長。
シリーズ名 | --- |
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発行年月 | 2012年9月 |
本体価格 | ¥1,600 |
サイズ・版型 | 四六判(127×188) |
ページ数 | 224ページ |
内カラーページ数 | --- |
ISBNコード | 9784480804402 |
ジャンル | 文芸・文庫 > 日本文学 |
映像化・ メディアミックス実績 |
なし |