あらすじ

◆世にも稀なる残念な男
関根圭一郎、三十路。仕事が出来て男にも女にもモテるイケメンエリートだが、
「鈍感・受け身・器用貧乏」の三重苦がたたって、どこかピントのずれた人生を送ってきた。
一念発起した関根君が向かったのは、小さな手芸用品店。
編み目を数えるうちに思い出すのは、過去の忌まわしい記憶と、数音先輩の細い細い身体の感触......!?
そして出会った手芸屋の孫娘・サラ。ついに関根くんの恋が始まる......かも。

著者紹介

2001年、「アックス」にて『ひねもすワルツ』でデビュー。以後、オリジナリティあふれる表現力とストーリーテリングで注目を集める、現在、女性誌を中心に幅広く活躍中。著書に『ケーキを買いに』（太田出版）、『へび苺の缶詰』『夏雪ランデブー』（祥伝社）『縁側ごはん』（芳文社）、『はてなの花』（集英社）、『真空片戀パック』（白泉社）、『涙雨とセレナーデ』（講談社）など多数。