あらすじ

小学4年生の晴斗はお母さんの再婚相手、つまり――“新しいお父さん”と二人きりでキャンプに行くことになりました。テント設営、釣り、料理、何をやっても失敗ばかりの二人は、キャンプ場で出会った一組の親子に何度も助けられます。ですが、キャンプ慣れした、一見幸せそうなその親子が抱える複雑な事情を知った晴斗は、「父と子」について、改めて思いを巡らせるのでした――。

著者紹介

神奈川県生まれ。『糸子の体重計』（童心社）で日本児童文学者協会新人賞、『空へ』（小峰書店）で日本児童文芸家協会賞、『朔と新』（講談社）で野間児童文芸賞を受賞。おもな作品に『かあちゃん取扱説明書』（童心社）、『二日月』（そうえん社）、「車夫」シリーズ（小峰書店）、「おねえちゃんって」シリーズ（岩崎書店）、『あしたの幸福』（理論社）、『つくしちゃんとおねえちゃん』（福音館書店）などがある。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。/イラストレーター。おもな作品に『わたしの苦手なあの子』（朝比奈蓉子・作）『かみさまにあいたい』（当原珠樹・作）『はじめての夏とキセキのたまご』（麻生かづこ・作）『青く塗りつぶせ』（阿部夏丸・作／以上、ポプラ社）、『てのひらに未来』（工藤純子・作／くもん出版）、『空に咲く恋』（福田和代・作／文春文庫）、『ひかる石のおはなし』（小手鞠るい・作／あかね書房）、『サード・プレイス』（ささきあり・作／フレーベル館）などがある。