あらすじ

「ヴィパッサナー瞑想」とはブッダが悟りを開いた道筋を辿っていくメソッドを今に伝えるものである。この瞑想法は2500年前より上座仏教と呼ばれる仏教の流派の中で受け継がれてきたが、精神の安定を得る効率的な方法として世界的に注目されている。著者の想田和弘氏は『選挙』や『精神』などのドキュメンタリー映像作家として世界的に評価されているが、今回は、自らこの「ヴィパッサナー瞑想」を体験することで、その主観的体験を観察し、記録している。十日間の瞑想修行合宿コースへの参加を決めた著者は、自然に囲まれた瞑想センターで、スマホもパソコンも財布も預け、外の世界との関係を完全に断ち、十日間、一日十時間以上ひたすら座って瞑想をした。これは宗教的実践者ではない普通の人がブッダの悟りへの道筋を観察し、記録した１０日間の貴重なルポルタージュである。

著者紹介

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