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生命の旅、シエラレオネ
加藤 寛幸
あらすじ
西アフリカのシエラレオネでエボラに感染した子供たちを治療した国境なき医師団(MSF)の小児科医(のちに「国境なき医師団日本」の会長に就任)が、自らの4週間にわたる壮絶な戦いを記したノンフィクション。著者は、南スーダンでの医療活動で新生児が次々に亡くなる現状に苦しみ、帰国後、PTSDを患い、生きる意味を見失う。そんな中参加したエボラの救護活動に全力で挑むのだが、救えない命も多く、国際社会の利己的な反応にも苦しむ。それでも必死にエボラと戦い、回復後には別の患者の看病をするような子供たちと出会い、次第に再生へと導かれる。集英社が主催する開高健ノンフィクション賞の最終候補作にも選ばれ、姜尚中ら選考委員が絶賛した。コロナ禍を経験し、戦争、紛争が絶えない現代にこそ必要とされる1冊である。エボラの治療現場の過酷さにハラハラさせられながら読み進めるスリルもあり、子供たちの健気さに心を打たれ、人道支援、利他とは何かを考えさせられる普遍的な価値のある作品である。
著者紹介
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シリーズ名 | --- |
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発行年月 | 2023年2月 |
本体価格 | ¥1,800 |
サイズ・版型 | 四六判(127×188) |
ページ数 | 292ページ |
内カラーページ数 | --- |
ISBNコード | 9784834253719 |
ジャンル | 文芸・文庫 > その他 |
映像化・ メディアミックス実績 |
なし |