実業之日本社 お気に入り
星がひとつほしいとの祈り
あらすじ
時代がどんな暗雲におおわれようとも、あなたという星は輝きつづける――注目の著者が静かな筆致で描く、20代から50代まで、各世代の希望と祈りを見つめ続けた七つの物語。
■椿姫 不倫相手の子供を宿した20代前半の新人デザイナーが、 中絶のつもりで訪れた産院で、10代のギャル妊婦に出会い……。
■夜明けまで 著名女優を母に持つ30歳のひかるは、母の生き方を否定していたが、 母の死後、その遺言に従って九州の「夜明」駅を訪れた。
■星がひとつほしいとの祈り 35歳の売れっ子コピーライターが、ホテルで呼んだマッサージの老女から聞かされた、戦中上流階級の悲話。盲目のその人は、令嬢であった自らの悲恋、彼女に献身的に仕えた女中、そしてひとしく日本人を襲ったあの戦争について語り……。
■寄り道 アラフォー独身、いつも旅する女友達二人が白神山地を訪れたが、 ツアーバスに同乗した派手な若い女が気になり……。
■斉唱 未婚の母である40代女性。 心を開かない中学生の娘と、自由学習のため佐渡のトキを見学に行くことになったが……。
■長良川 50代で夫をがんで亡くした堯子はその1年後、娘とその婚約者と共に長良川の鵜飼いへ。 そこはかつて夫と旅した地でもあった。
■沈下橋 高知の食堂で働く59歳の多恵は、歌手・阿藤由愛訴追の報に接する。 多恵はかつて、由愛の継母だったことがあるのだ。
著者紹介
1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術史科卒業。伊藤忠商事株式会社、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨー ク近代美術館勤務を経て、2002年フリーのキュレーター、カルチャーライタ ーとなる。2005年『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞 を受賞し、2006年作家デビュー。2012年『楽園のカンヴァス』で第25回 山本周五郎賞を受賞。2017年『リーチ先生』で第36回新田次郎文学賞を受賞。 ほかの著作に『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『星がひとつほしいとの祈り』『たゆたえども沈まず』『リボルバー』など多数。
シリーズ名 | 実業之日本社文庫 |
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発行年月 | 2013年10月 |
本体価格 | ¥600 |
サイズ・版型 | 文庫(105×148) |
ページ数 | 312ページ |
内カラーページ数 | --- |
ISBNコード | 9784408551456 |
ジャンル | 文芸・文庫 > 文芸・文庫全般 |
映像化・ メディアミックス実績 |
なし |