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あらすじ

若くして小説家デビューを果たし、その美貌と才能で一躍人気作家となった東山冴理。
しかし冴理は人気絶頂のさなか、突然、筆を断った――。
やがて三十年の時が経ち、冴理のもとに、ひとりの女性編集者が執筆依頼に訪れる。
「私には書く権利がないの」そう断る冴理に、「それは三十年前——白川天音先生が亡くなったことに関係があるのでしょうか」編集者は問う。「あなたは、誰かを殺したいと思うほどの絶望を味わったことってあるかしら」
――そして、この時を待っていたというように、冴理は語り始める。
高校文芸部の後輩、白川天音が「天才小説家」として目の前に現れてから、全ての運命の歯車が狂ってしまった過去と、その真実を……。

希望と絶望、 羨望と嫉妬……
これは、ふたりの女性作家が、才能を強く信じて生きた物語。

ヒット作『みんな蛍を殺したかった』の俊英女性作家による、1年ぶりの書き下ろし長編小説。

著者紹介

1987年生まれ。京都府京都市出身。2009年、大学在学中に執筆した短編小説「溶けたらしぼんだ。」で新潮社「第9回 女による女のためのR-18文学賞」優秀賞を受賞。2012年、『静電気と、未夜子の無意識。』(幻冬舎)でデビュー。その後は、ボカロ小説、ライトノベルの執筆を経て、恋愛、ミステリ、児童書など多岐にわたるジャンルで表現の幅を広げる。2021年『みんな蛍を殺したかった』(二見書房)が大ヒット。翌2022年には『私はだんだん氷になった』(二見書房)、2023年には『そして花子は過去になる』(宝島社)を刊行。

シリーズ名 ---
発行年月 2023年10月
本体価格 ¥1,700
サイズ・版型 四六判(127×188)
ページ数 296ページ
内カラーページ数 ---
ISBNコード 9784408538402
ジャンル 文芸・文庫 > ミステリー
映像化・
メディアミックス実績
なし
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