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岸辺のヤービ
あらすじ
緑豊かな湖沼地帯、そこにある寄宿学校で教師をしている「わたし」は、ある晴れた夏の日、学校近くの三日月湖、マッドガイド・ウォーターに浮かべたボートの上で、ふしぎな生きものと出会います。 ふわふわの柔らかい毛におおわれ、二足歩行するハリネズミのような……。 そのとき、わたしが彼に手渡した一粒のミルクキャンディーがきっかけとなり、「ヤービ」と名乗るその生きものと、わたしとの交流がはじまります。キジバトの背に乗って空を飛んだり、水をはじくスーツを着て水中を自由自在に泳ぎ回ったり、ヤービの口から語られる水辺の生きものたちの暮らしは、穏やかだけれど、静かな驚きに満ちていました。作者の愛する児童文学のエッセンスと自然への想いがたっぷりつまったこの世界は、どこか懐かしく、そして、まだ誰の手にも触れていないようなみずみずしさを湛えています。物語を愛するすべてのひとに贈る、マッドガイド・ウォーターシリーズの開幕です。
※サイズ:154 x 206 mm
著者紹介
著者梨木香歩(なしきかほ)1959年生まれ。作家。著書に『西の魔女が死んだ』『裏庭』『家守奇譚』『沼地のある森を抜けて』『冬虫夏草』『丹生都比売』『春になったら莓を摘みに』『渡りの足跡』『鳥と雲と薬草袋』(以上、新潮社)、『村田エフェンディ滞土録』『雪と珊瑚と』(以上、角川書店)、『海うそ』、『僕は、そして僕たちはどう生きるか』(以上、岩波書店)、『f植物園の巣穴』(朝日新聞出版)、『水辺にて』(筑摩書房)などがある。
画家小沢さかえ(おざわさかえ)1980年生まれ。京都造形芸術大学芸術学部洋画コース卒業。2004年から2008年まで、ウィーン造形美術大学に留学。台湾、香港での個展や、国立国際美術館でのグループ展への参加、国内では主にMORI YU GALLERY などで展示発表を行う。絵本作品に『ほしをもったひめ―セルビアのむかしばなし』(文・八百板洋子/福音館書店)がある。
シリーズ名 | 創作童話シリーズ |
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発行年月 | 2015年9月 |
本体価格 | ¥1,700 |
サイズ・版型 | その他 |
ページ数 | 232ページ |
内カラーページ数 | 232ページ |
ISBNコード | 9784834081978 |
ジャンル | 児童書 > その他 |
映像化・ メディアミックス実績 |
なし |