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愚か者の身分

あらすじ
第二回大藪春彦新人賞受賞作!
戸籍ビジネスの闇に蠢く半グレを描いた新時代のクライム群像劇!
現代社会に潜む歪みと、そこに翻弄される人間たちの姿を描いた物語
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身寄りなし。身分証なし。金なし。
そんな優良人物をSNSを駆使して探し出すのがマモルの仕事だ。
狙うは戸籍。
女性を装い言葉巧みに相手の個人情報を引き出して、売買が成立すれば報酬をもらえる。
ある日、マモルは上司から不可解な指示を受けた。
タクヤと距離を置け。
自分にこの仕事を紹介してくれた先輩に、なにが起きたのか。
翌日、タクヤの部屋の掃除を命じられたマモルが見たのは、おびただしい数の血痕だった。
もう、タクヤはこの世にいない。
悲しみにくれるマモルに一通のメールが届いた。
それは、タクヤからのメッセージだったー。
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【作者より】
受賞作の短篇に、その先の物語と背景を描いた書下しの長篇です。
舞台は東京。
闇ビジネスを背景に、登場人物それぞれの浅はかな「愚かさ」を書いてみました。
ある者は運命的に。ある者はちょっとした弾みで、意識のないまま犯罪に手を染めていきます。
そんな「愚か者たち」のお話です。
西尾潤
著者紹介
大阪府生まれ。大阪市立工芸高等学校卒業。ヘアメイク・スタイリスト。2018年、第二回大藪春彦新人賞を受賞。2019年、受賞作を含む『愚か者の身分』でデビュー。2021年、自身の経験をもとに描いた『マルチの子』は各種メディアで取り上げられ話題となり、第24回大藪春彦賞候補、第4回細谷正充賞受賞となった。他の著書に『無年金者ちとせの告白』がある。
シリーズ名 | 徳間文庫 |
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発行年月 | 2021年5月 |
本体価格 | ¥720 |
サイズ・版型 | 文庫(105×148) |
ページ数 | 352ページ |
内カラーページ数 | --- |
ISBNコード | 9784198946487 |
ジャンル | 文芸・文庫 > その他 |
映像化・ メディアミックス実績 |
あり (北村匠海が主演、綾野剛&林裕太が共演にて映画化決定!2025年10月24日(金)日本全国公開!) |