ポプラ社 お気に入り
Little DJ
あらすじ
1970年代の日本を舞台に、病気と闘う少年と人々の絆を描く。中学1年生の高野太郎は突然の病で長期入院を余儀なくされ、孤独や不安に悩むが、家族や病院で出会った人々に支えられ次第に心を開く。なかでも同年代の少女・海野珠樹との出会いは大きな転機となる。重い病を抱えながらも静かな強さと優しさを持つ珠樹に太郎は惹かれ、二人は音楽を通じて心を通わせていく。太郎は病院内のラジオ局でDJを務め、患者や家族に音楽を届ける役割を担い、生きる意味を見いだす。珠樹は熱心なリスナーとなり、二人は夢を語り合いながら限られた日々を大切に過ごす。しかし病状は悪化し、太郎は最後の放送で珠樹や仲間への感謝を伝え、静かに息を引き取る。珠樹は彼の言葉を胸に「今を大切に生きる」ことを誓う。
著者紹介
1965年、南日本の鹿児島に理髪店を営む両親のもとに生まれる。鹿児島大学を卒業するまでは、鹿児島で暮らした。大学時代にはイギリスに2年間留学し、英語の会話力を身につけている。大学卒業後の5年間は、アジア、オセアニア、中東、アフリカ、ヨーロッパなど40か国以上を旅し、とくにオーストラリアとイスラエルではそれぞれ1年間滞在した。
ヨーロッパ滞在中に資金が尽き、ロシアからシベリア鉄道に乗り日本に帰国。10日かけて帰路についた。帰国後は、国内有数のエージェント会社「ザ・イングリッシュ・エージェンシー(ジャパン)株式会社」にて5年間、文芸エージェントとして勤務した。エージェント時代は、ランダムハウスやペンギン・ブックスなど、世界有数の出版社と取引を行った。その後、同社を退職して自身のエージェンシーを立ち上げ、作家活動も開始。小説の執筆に取り組み、歴史小説も手がけている。
小説『花戦さ(Flower and Sword)』は戦国時代の花の芸術を題材にした作品で、映画化され、2018年の第41回日本アカデミー賞で8部門を受賞した。これまでに発表した9冊の小説には、ベストセラーとなった『Little DJ』や『Quartette』『恋文讃歌』などがある。
| シリーズ名 | 一般書 |
|---|---|
| 発行年月 | 2007年3月 |
| 本体価格 | ¥1,200 |
| サイズ・版型 | 四六判(127×188) |
| ページ数 | 215ページ |
| 内カラーページ数 | --- |
| ISBNコード | 9784591097243 |
| ジャンル | 文芸・文庫 > 文芸・文庫全般 |
| 映像化・ メディアミックス実績 |
あり (2007年に『Little DJ 小さな恋の物語』として、監督・永田琴、脚本・三浦有為子、永田琴、主演・神木隆之介、福田まゆこ、広末涼子らによって映画化。) |




