あらすじ

「お、あしたはいい天気になりそうだ。ちょっとでかけようかな」。
テレビの天気予報を見ていたカエルはつぶやきます。翌朝カーテンをあけると…「やったー！きょうはいちだんといい天気！」どしゃぶりの天気に喜び勇み、カエルはピクニックに出かけます。そう、カエルにとってのいい天気とは、ザーザーの雨。カエルは、天気について、人間とあべこべの価値観をもっているのです。
できたてサックサクのカツバーガーを持って、カエルは公園へと向かいます。大雨の中、デッキに横たわり、サングラスをかけてリラックス。体もカツバーガーも雨に濡れてぐちょぐちょ、でろでろですが、「ん～、ますますおいしそう」。雨があがったときにカエルがさす、おしゃれなあべこべ傘にもご注目！
なにもかもあべこべな世界をテンポよく描いた、とびきりユーモラスな絵本です。キャッチコピーは「何もかもあべこべ、あべこべにもほどがある！？」第19回（2014年度）日本絵本賞受賞。(27×22cm)

著者紹介

1978年岐阜県生まれ。第4回ピンポイント絵本コンペ入選。第25回講談社絵本新人賞佳作。『ぼく・わたし』（絵本館）でデビュー。絵本の作品に、『チーター大セール』『でっこりぼっこり』（以上、絵本館）、『おまかせツアー』（理論社）、『バナナじけん』（BL出版）他多数。『カエルのおでかけ』（フレーベル館）で、第19回（2014年度）日本絵本賞受賞。長新太亡きあと、次なる代表的ナンセンス絵本作家としての呼び声も高い。