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リラと戦禍の風
上田 早夕里
あらすじ
1914年から始まった第一次世界大戦下の欧州。西部戦線のシャンパーニュで負傷したドイツ人の兵士イェルクは、"伯爵" と名乗る謎めいた男に命を救われ、リラという名の少女の護衛を依頼される。それは「ふたつの奇妙な人生」の始まりだった。現実の隙間に潜み人間の愚かさを嗤う魔物たち、戦場や銃後での厳しい状況、壊れていく社会と人間性。人が人であり続けられる未来を求めて、やがてイェルクは苦悩の末にある選択を行う――。
第一次世界大戦下の欧州で、現実に対して密やかに抗した魔物たちと人間たちの物語。
著者紹介
兵庫県生まれ。2003年、『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞。プロ作家活動に入る。SF以外のジャンルも執筆、幅広い活動を行っている。11年、『華竜の宮』で第32回日本SF大賞を受賞。他著作に『漁舟・獣舟』『リリエンタールの末裔』『深紅の碑文』『夢見る葦笛』など。18年、『破滅の王』で第159回直木賞の候補、20年、『夢見る葦笛』簡体字版が、中国の伝統あるSF賞「銀河賞」の「最受歓迎的外国科幻作家」部門を受賞。
シリーズ名 | --- |
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発行年月 | 2022年3月 |
本体価格 | ¥1,100 |
サイズ・版型 | 文庫(105×148) |
ページ数 | 608ページ |
内カラーページ数 | --- |
ISBNコード | 9784041124390 |
ジャンル | 文芸・文庫 > 文芸・文庫全般 |
映像化・ メディアミックス実績 |
なし |