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十六夜橋 新版

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あらすじ

南九州・不知火の海辺の地で土木事業を営み、土地に根差し海と共に生きる一族・萩原家。うつつとまぼろしを行き来する当主の妻・志乃(石牟礼道子の祖母がモデル)を中心に、女三代の目を通して、人びとの営み、恋、自然が叙情豊かに描かれる。読む者を陶酔させる、死者と生者、過去と現在、歓びと哀しみが重なり合う豊穣なる物語世界。石牟礼道子の物語作家としての側面を余すことなく伝えた、読み応えある傑作長編。
1992年に刊行された本書は、1999年に文庫化されたが、残念ながら長らく入手困難であった。再評価の機運が高まった2023年、石牟礼道子の没後5周年を機に新版として再び文庫で刊行された。
第3回紫式部文学賞受賞(1993年度)

【目次】
第一章 梨の墓
第二章 ほおずき灯籠
第三章 十 六 夜 橋
第四章 みずな
第五章 櫛人形
第六章 雪笛

著者紹介

石牟礼 道子(いしむれ・みちこ):1927-2018年。作家。熊本県天草郡に生まれ水俣市に育つ。69年『苦海浄土――わが水俣病』を刊行。73年マグサイサイ賞、86年西日本文化賞を受賞。93年に本作『十六夜橋』で紫式部文学賞受賞。2001年度朝日賞受賞。02年『はにかみの国――石牟礼道子全詩集』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。他の著書に『アニマの鳥』『椿の海の記』『石牟礼道子全集 不知火』などがある。

シリーズ名 ちくま文庫
発行年月 2023年1月
本体価格 ¥1,000
サイズ・版型 文庫(105×148)
ページ数 432ページ
内カラーページ数 ---
ISBNコード 9784480438607
ジャンル 文芸・文庫 > 日本文学
映像化・
メディアミックス実績
なし
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