実業之日本社 お気に入り
交通警察の夜
あらすじ
彼らの夜は終らない――。
深夜の交差点で外車と軽自動車の衝突事故が発生した。事故を通報してきたのは外車の運転手。軽自動車は紙屑を丸めたように潰れ、運転手は死亡してしまう。信号無視が原因と思われたが目撃者はおらず、外車の同乗者は相手の過失を主張する。一方、死んだ運転手の車の後部座席には、奇跡的に無傷で済んだ高校生の妹が同乗していたが、少女は目が不自由だった。しかし彼女は驚くべき方法で兄の正当性を証明してみせる──(「天使の耳」)。
日夜絶え間なく発生する交通事故の背後に渦巻く複雑な人間模様と、原因究明に全力を尽くす交通警察官たちの姿を活写した連作サスペンス集! 著者による自作解説「十年ぶりのあとがき」を収録した特別版。
著者紹介
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。
85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞、19年に第1回野間出版文化賞、23年に第71回菊池寛賞を受賞。
多彩な作品を長年にわたり発表し、その功績により、23年に紫綬褒章を受章。スノーボードをこよなく愛し、ゲレンデを舞台にした作品に『白銀ジャック』『疾風ロンド』『恋のゴンドラ』『雪煙チェイス』がある。
『クスノキの番人』『魔女と過ごした七日間』『あなたが誰かを殺した』『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』など著書多数。
| シリーズ名 | --- |
|---|---|
| 発行年月 | 2002年1月 |
| 本体価格 | ¥1,400 |
| サイズ・版型 | 四六判(127×188) |
| ページ数 | 260ページ |
| 内カラーページ数 | --- |
| ISBNコード | 9784408531632 |
| ジャンル | 文芸・文庫 > ミステリー |
| 映像化・ メディアミックス実績 |
あり (『天使の耳〜交通警察の夜』のタイトルで、2023年にNHKでテレビドラマ化。 https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009051583_00000) |




