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なぜスナフキンは旅をし、ミイは他人を気にせず、ムーミン一家は水辺を好むのか
横道誠
あらすじ
発達障害の観点から小説版ムーミン・シリーズを読み解いた、まったく新しいムーミン評論! ムーミン谷のように、誰もが住みよい世界をつくるヒントに満ちた1冊。作品の奥深さ、トーベ・ヤンソンの才能の素晴らしさがより多面的に感じられます。
自分勝手で、てんでバラバラなのに、ムーミン谷ではみんなが仲よく暮らしているのはなぜなのか。発達障害(自閉スペクトラム症、注意欠如多動症)と診断された文学研究者の著者は、登場キャラクターの多くに「ニューロマイノリティ(脳の少数派)」の特性が備わっているという。たとえば、収集癖のあるヘムレンさんには自閉スペクトラム症の、冒険をしたいムーミン・パパにはADHD(注意欠如多動症)の特性がある。小説版ムーミンを通して、発達障害のこと、そしてしかるべき環境があれば、脳の少数派の人々も安心して才能を発揮することができることがわかります。
著者紹介
京都府立大学文学部准教授。文学博士。専門は文学・当事者研究。1979年、大阪府生まれ。40歳で自閉スペクトラム症、ADHDと診断され、発達障害当事者自助グループ活動も精力的に行う。自助グループで「ここはムーミン谷だ!」と思ったのが本書執筆のきっかけとなった。単著に『みんな水の中』『創作者の体感世界』など。
| シリーズ名 | --- |
|---|---|
| 発行年月 | 2024年9月 |
| 本体価格 | ¥1,700 |
| サイズ・版型 | 四六判(127×188) |
| ページ数 | 192ページ |
| 内カラーページ数 | --- |
| ISBNコード | 9784834253894 |
| ジャンル | 人文・教養・教育 > 人文・教養・教育全般 |
| 映像化・ メディアミックス実績 |
なし |




