実業之日本社 お気に入り
虫坊主と心坊主が説く 生きる仕組み
あらすじ
仕事、成功、世の中、自分、死の圧倒的現実を、静かに説き明かす対談!
「やりたいことっていうのは仕事じゃねえよ」
「死んでんのかな、ほんとに」
―養老孟司
「成功すればするほど苦しくなるんじゃないかな」
「みんな自分の願望の充足のために現実を利用しようと躍起」
―名越康文
この本では、私たちが日常で感じる「わけのわからなさ」に対する洞察が交わされています。「お経は答えそのものである」との名越さんの言葉から、対談では様々な生きることの出来事が話題に上がります。
名越さんによると、人間は現実を見ずに幻想を追いがちで、その結果、不必要に動揺したり悲しみや怒りを感じたりしているそうです。養老先生の役割は、そんな人々に「現実はこうだ」と示してくれることです。その結果、心が安定するのだとか。また、お経は私たちの抱える様々なもやもやをスッキリさせてくれるものであり、人々の幸せを願いながら、真の教えを伝えているとのこと。
名越さんと養老先生が何を語っているのか、それは社会を変えようとする意図ではなく、あくまで彼らの「らしさ」が反映された対談となっています。そして、お二人は対談が人々に何かの教訓を与えるとは考えておらず、ただお経のように心に響く何かを提供したいと願っています。
この対談を通じて、読者は日常生活の混乱や不安から一時的にでも解放され、新たな視点で生の謎に思いを馳せる機会を得られることでしょう。生きることの本質に迫る試みとして、名越さんと養老先生の言葉に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
目次
第一章 「仕事」ってなんですか
第二章 「成功」ってなんですか
第三章 「世の中」ってなんですか
第四章 「自分」ってなんですか
第五章 「現実」ってなんですか
第六章 「死ぬ」てなんですか
著者紹介
養老 孟司
1937年鎌倉市生まれ。解剖学者。東京大学医学部卒業後、同大学院博士課程修了。東京大学医学部教授を経て、1996年から2003年まで北里大学教授を務める。東京大学名誉教授。1989年『からだの見方』でサントリー学芸賞、2003年『バカの壁』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。『唯脳論』『養老先生、病院へ行く』『ものがわかるということ』など著書多数。/1960年奈良県生まれ。精神科医。
名越 康文
相愛大学、高野山大学、龍谷大学客員教授。近畿大学医学部卒業後、大阪精神医療センターにて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て、1999年に同病院を退職。引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーターを務め、映画評論・漫画分析など、さまざまな分野で活躍中。著書に『「鬼滅の刃」が教えてくれた 傷ついたまま生きるためのヒント』『SOLO TIME「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』『驚く力』ほか多数。
| シリーズ名 | --- |
|---|---|
| 発行年月 | 2024年11月 |
| 本体価格 | ¥1,600 |
| サイズ・版型 | 四六判(127×188) |
| ページ数 | 240ページ |
| 内カラーページ数 | --- |
| ISBNコード | 9784408651156 |
| ジャンル | 人文・教養・教育 > 哲学・思想 |
| 映像化・ メディアミックス実績 |
なし |




