株式会社佼成出版社 お気に入り
じゅげむの夏
あらすじ
ぼくたち4人組は、天神集落で同じ小学校に通う4年生。かっちゃんは筋ジストロフィーという病気だけれど、小さい頃から一緒にいるぼくらにとって、かっちゃんは特別な存在ではない。親友のひとりだ。そのかっちゃんが、4年生の夏休みに、川へダイブしたいと言い始めた。天神集落の子どもにとって、川へのダイブは、大人への階段を一歩上がるような、そんなならわしだった。「だいじょうぶ、どぼんて落ちるだけだからさ。来年になったらとべねえかもしんねえし」。人なつっこい笑顔でそう言うかっちゃんの願いをきいてあげたくて、ぼくらは綿密に計画を練ったのだけれど……。
表題の他、超へんくつなじいさんとして有名な熊吉つぁんとの交流を描いた「ひよことパインサイダー」や、おばけみたいに大きなトチノキまで探検に行く「おばけトチノキ」を収録。
夏の匂いが濃く立ちこめる山あいの村で、死という確かで曖昧なものを共有しながら、めいっぱいいのちを謳歌する少年たちの姿をみずみずしく描いたさわやかな作品です。
著者紹介
1957年山形県生まれ。児童文学作家。読み物の作品に『ぬくい山のきつね』(新日本出版社/日本児童文学者協会賞、新美南吉児童文学賞受賞)、『じぶんの木』(岩崎書店/ひろすけ童話賞受賞)、絵本の作品に『たぬきの花嫁道中』(岩崎書店/日本絵本賞受賞)、『いのちがかえっていくところ』(童心社)、『すずばあちゃんのおくりもの』(新日本出版社)他多数。/1992年生まれ。島根県生まれ。画家、イラストレーター。食べたごはんをよく描いている。絵本の作品に『おなかがへった』(WAVE出版)、『えきべんふうけい』(あかね書房)など。展覧会での発表や書籍・雑誌の装画など、幅広く活躍中。
| シリーズ名 | --- |
|---|---|
| 発行年月 | 2023年7月 |
| 本体価格 | ¥1,500 |
| サイズ・版型 | A5判(148×210) |
| ページ数 | 128ページ |
| 内カラーページ数 | --- |
| ISBNコード | 9784333029037 |
| ジャンル | 児童書 > 読み物 |
| 映像化・ メディアミックス実績 |
なし |




